未来を表す英文法。その呼び方や使い方は奥が深いです。英文法の「未来形(未来形とは?)」を勉強しましょう。

「○」はGoogle翻訳にリンクしてあり、英語の発音を聴くことができます。

未来形の英語表記:Future tense

英語で書かれたテキストで英文法を勉強する場合は参考にしてください。

未来形はない?

「英語の文法に未来形があるか?ないか?」

このことについてはいろいろな議論がされています。最近では「未来形」ではなく「未来を表す表現」と表記されている英文法のテキストも多くあります。

どちらにしても、これから勉強する英文法は「現在よりも先のこと=未来を表すこと」(少しだけ先の未来でも、ずっと先の未来でも)なので、ここではわかりやすいように「未来形」と表現します。

未来を表す英文法。議論の対象になるほど、その呼び方や使い方は奥が深いです。

未来形の種類

未来のことを表す未来形には、4つのパターンがあります。

willで表す未来

be going toで表す未来

現在進行形で表す未来

現在形で表す未来

学校の授業で「willとbe going toは置き換えができる」と習った人も多いと思いますが、未来形を表す表現にはちゃんとした違いがありますので、実際の英会話では置き換えができず、それぞれ意味が異なります。

それぞれの使い方は「will」、「be going to」、「現在進行形・現在形」でお伝えしますので、ここでは4つのパターンが持つ意味をお伝えします。

will

will

意志を持って行動するとき

「今、決めたこと」、「決定ではないけど、何かをしようと思うこと」など、前々から決まっておらず、その場で判断するときに「will」を使います。

「will」には「意志」という意味もあるため、未来を表すというよりも、「自分は~するつもり」という意味が強いです。

「あのお店のパスタはおいしいんだって」と言われ、「そうなんだ。じゃ、今度行ってみよ」と答えるとき、「プリンタのインクがなくなっちゃったから、ちょっと買ってくるよ」言うときなど、「will」を使います。

特別な情報がなく「明日は雨だろう」と天気の予測をする場合にも「will」を使います。これには「たぶん~」という意味が含まれています。

ただ、ニュースなど天気の情報があり、かなりの確率で「明日は雨だろう」という場合には、次に説明する「be going to」を使います。これには「きっと」という意味が含まれています。

詳しくは、「will」をご覧ください。

be going to

be going to

計画(準備が進んでいない、自分の意志と関係ない)があるとき

「来年の5月に海外に行きます(予定しています)」、「1年後に新車を購入します(予定しています)」など、「具体的な準備は進んでいないけど、前々から予定していること」について、「be going to」を使います。

「私は野球をします」という英文で、「will」を使うと「今、思いついたんだけどさぁ、野球するって決めたよ」というイメージ、「be going to」を使うと「前々から考えていたんだけど、野球をするよ」というイメージです。

「今週中に荷物が届きます(届く予定です)」、「来月に友達が遊びに来ます」など、自分の意思とは関係ない未来に起こるであろう出来事にも「be going to」を使います。

詳しくは、「be going to」をご覧ください。

現在進行形 be動詞 + ~ing

be動詞 + ~ing

計画(実現性が高く、準備が進んでいる)があるとき

例えば、カナダに留学をする場合、「be going to」を使うと「カナダに留学する予定はあるけど、まだ具体的な準備はしていない」というイメージがありますが、現在進行形を使うと「カナダに留学するための下調べをして、航空券も購入して、ホームステイも決めている」という具体的に準備が進行しているイメージです。

「現在進行形を未来形として使う」と考えるとわかりづらくなりますが、「今~している」(ここでは「今、カナダ留学へ行く準備をしている」という現在進行形のイメージそのままなのです。

「近い将来を表す場合に現在進行形を使う」とある英文法のテキストを見かけますが、現在進行形が意味する「具体的な準備をしている計画」ということが、「be going to」の「具体的な準備をしていない計画」よりも近い将来に起こる可能性が高いからではないのでしょうか。

詳しくは、「現在進行形・現在形」をご覧ください。

現在形

確実に決まっている予定(時刻表についてなど)

「この電車は9時に名古屋に到着します」、「この映画は10時に始まります」など、「人の意志で変わらないこと」、「電車やバスなど時刻表にしたがって行なわれること」など、確実に決まっていることに、現在形を使います。

現実には、電車やバスは事故などにより到着地が送れる可能性があるかもしれません。映画の放映が遅れるかもしれません。100%でなくても「まず変更にらないこと」が対象です。

詳しくは、「現在進行形・現在形」をご覧ください。

未来形における根拠の強い順

シチュエーションによって異なりますが、未来形で使う英文法の根拠の強さは以下の通りです。根拠が高くにあるにつれ、実現性も高まります。

現在形 → 現在進行形 → be going to → will

 

次は「未来形・will(英文法の勉強)」をご覧ください。