好きな映画を英語の教材として使えば、楽しく英語が勉強できます。
英語初心者の方に映画で英語の勉強をする方法をお伝えします。
楽しみながら英語を勉強する
英語のレベルにもよりますが、ここでは英文法とリスニングの基礎がある人が映画やドラマで勉強する方法をお伝えします。
映画で勉強するのに大切なことは「楽しむこと」です。繰り返し同じ映画を見ていると飽きてしまうこともありますが、映画で使われる英語がある程度理解できるまでは繰り返し同じ映画を見ましょう。
映画を使った英語勉強法の流れ
映画1本の時間は約2時間のため、基本的には繰り返し見て勉強します。「英語の勉強に適した映画」を参考に勉強する映画を選びましょう。
1.英語の音声、日本語字幕で見る
最初から、英語の音声だけで映画を見ても、ストーリーが理解できません。1回目は映画を楽しむつもりで見てください。
このときに日本語字幕だけ見るのではなく、映画の中で使われている英語の音声にも、少しでいいので気を配ってください。
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2.英語の音声、英語の字幕で見る
「英語の字幕があると、字幕だけ見てしまい、音声を聞かなくなってしまう」という意見もありますが、まだ、この段階だと英語だけを聴いて理解することができません。
ここでは英語の音声を気にしつつ、英語の字幕を読んでください。例え音声が耳に入っていなかったとしても、英語を読む力が付いてきます。
英語の音声と英語の字幕に慣れてきましたら、音声と字幕を頭の中で一致させてながら映画を見てください。
一度見ただけでは、理解するのは難しいので、この英語の音声と英語の字幕のパターンで、ある程度の英語が理解できるまで何度も見てください。
字幕を見ると意外と簡単な英語を使っているのがわかると思います。わからない英単語は意味を予測、または無視して、どうしても気になる英単語だけを調べてください。
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3.英語の音声だけで見る
この段階では音声に集中して見るだけです。最初のうちはリスニングできないかもしれませんが、何度もリスニングしているうちに慣れてくるはずです。
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4.シャドウイングをする
英語が聞き取れるようになったら、シャドウイングをしてスピーキングの練習をします。
シャドウイングとは、少し遅れて声を合わせることです。
登場人物のセリフの少し後にセリフを追っかけるように声を出しましょう。
セリフを全て暗記するにはかなりの勉強が必要ですが、映画を何度もリスニングした後なら、それほど難しくなくシャドウイングができるはずです。
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5.実際の生活で使う
せっかく覚えた英語も使わなければ忘れてしまいます。
英語を話す機会がない人でも、日常生活で映画と同じような場面になったときに、覚えている英語を使ってみてください。
小声でも、心の中だけでも構いません。
日常生活で使うことによって、英語は身に付きます。
英文法を理解していると映画の映画も理解しやすい
英語の初心者の方がいきなり映画で勉強するのは難しいです。
「英語の初心者の方でも、同じ映画を繰り返し見れば理解できるようになる」という言葉も聴きますが、意味がわからない状態で映画を見続けるのは大変です。
好きな俳優が出演していたり、好きなストーリーの場合でも、英語の基礎ができてないと意味がさっぱりわからず、苦痛になりかねません。
英文法やリスニングの基礎を勉強して基礎を身に付けてから、映画で英語の勉強をしましょう。
そうすれば、全ての英語が理解できなくても、「この表現は聴いたことがある」という場面が出てきますので、あとは少しずつわかる表現を増やしていくだけです。
海外ドラマと違い、映画は2時間ぐらいで1本が終わります。そのため、繰り返し見て勉強できるのが、映画の特徴です。
映画の選び方
英語の勉強をする映画を選ぶときのポイントをお伝えします。
英語の勉強に向いている映画のジャンル
日常生活を描いたドラマ、ラブストーリー、コメディです。
これらのジャンルはネイティブが実際の生活で使う英語が使われているので、すぐに役立つ英語です。
アクションは会話が少ないわりにスラング(俗語)が多く、SFは日常生活で使わない専門用語が多いため、あまりオススメはできません。
英語が上達したら、アクションやSFにも挑戦してみてください。
好きな映画
英語の勉強に向いているジャンルと向いていないジャンルをご紹介しましたが、映画を選ぶときに一番重要なことは「好きな映画かどうか」です。
いくら英語の勉強に適している映画でも興味がなければ、勉強に集中できません。
「この映画が大好き。この映画で勉強するんだ」という映画があれば、アクションでもSFでもホラーでも構いません。
あくまでも「好きな映画かどうか」が一番重要です。
現代の映画
過去に公開された映画には多くの名作がありますが、できれば新しい映画(それほど古くない映画)にしてください。
日本語でもそうですが、古い映画の場合は現代では使われていない英語、現代で使うと古臭い表現の英語など、せっかく覚えても英会話で役に立たないことがあります。
アメリカ英語、イギリス英語
日本ではアメリカ英語を中心に英語学習がおこなわれていますので、アメリカ英語が使われている映画をオススメします。
「イギリスに留学するからイギリス英語が勉強したい」、「アメリカ英語は理解できるから、次はイギリス英語に挑戦したい」という人は、イギリス英語が使われている映画にしてください。
映画が好きな人の英語力
映画が好きな友達はいますか?映画が好きな芸能人はたくさんいます。映画評論家は年間に数多くの映画を見ています。
映画が好きな人は登場人物の声をそのまま聴きたいので、必ずと言っていいほど日本語吹き替えではなく、英語の音声と日本語字幕で見ます。
これらの人は英語が自然に話せるようになっているのでしょうか?
確かに「日本語字幕を見ているから英語がわからなくても大丈夫」です。しかし、日本語字幕を見ていても、英語の音声をかなりの時間に渡り聴いているはずです。
短いセリフはわかるようになるかもしれませんが、映画を見ているだけで、英語がペラペラになっていないと思います。
映画を楽しむだけなら必要ありませんが、映画で英語を勉強するにはちゃんとした勉強法に基づいて映画を見ないと「ただ映画を見ただけ」になってしまいます。
海外に行かず映画で勉強した友達
管理人のmakoがワーキングホリデーでオーストラリアに滞在しているとき、とても英語が上手な友達と出会いました。その友達は発音が上手で、話し方が日本人とは明らかに違い、まるでネイティブのようでした。
友達は海外に来たばかり。それも初めての海外とのことです。
疑問に思った私は聞いてみました。
友達は映画が大好きで映画に出てくる俳優のセリフをリスニングし、その俳優と同じように英語を話せるように何度も何度も同じ映画を見ていたそうです。
自分の好きな映画の1つのシーンから始まり、映画全編をマスターし、また違う映画で勉強する。この繰り返しが友達の英語力を上達させたのです。
ただ、最初から映画やドラマで英語の勉強ができたわけではありません。
英文法やリスニングの基礎を勉強していたので、映画を使って英語力が上がったのです。
好きな映画で勉強することはとても大切です。「これだ」と思った映画を何回も見て、セリフを真似してみましょう。