英語を勉強するにあたって、まずは英語の文の構成要素や文の種類を知るとその後の英文法が理解しやすくなります。

英語が苦手な人は「文の構成要素」と聞くとそれだけで「聞きたくない」と思うかもしれませんが、ここではできるだけ難しいことを省いて、基本的なことを日本語で簡単にまとめています。

気軽に見てくださいね。

英語の文の構成要素は4つ

英語の文は以下の4つの構成要素から成り立っています。

それぞれの役割を解説しますね。

主語(Subject)の役割

主語とは主に英文の先頭にくる名詞で「~は」「~が」という働きをします。

主語には単数形と複数形があります。

  • 単数形:「私」「あなた」「彼」「彼女」「鈴木さん」「その本」「その車」など、1人や1個の名詞
  • 複数形:「私たち」「あなたたち」「彼ら」「彼女ら」「鈴木さんたち」「2冊の本」「10台の車」など、2人や2個以上の名詞

さらに人称といって主語の立場で3つにわかれます。

  • 一人称:私、私たち
  • 二人称:あなた、あなたたち
  • 三人称:一人称と二人称以外

単数形や複数形、人称によって、次で解説する動詞の形が変わります。
 

主語は英語で「Subject」ですが、略して「S」ともいいます。

動詞(Verb)

動詞とは主に主語の動作を表します。

例えば「歩く」「話す」「読む」「食べる」などです。

英語では大きく分けて「be動詞」と「一般動詞」の2つの動詞があります。

さらに主語の人称、時間(現在、過去、未来)によって、動詞の形が変わることがあるので、1つの動詞でも数パターンあります。
 

主語と動詞だけで成り立つ動詞を「自動詞」、主語と動詞に加え目的語が必要な「他動詞」があります。
 

動詞は英語で「Verb」ですが、略して「V」ともいいます。

目的語(Object)

動詞に関連する語を目的語といいます。

「私はリンゴを食べた」の「リンゴ」、「彼は英語を勉強した」の「英語」が目的語になります。

名詞が目的語になります。
 

目的語は英語で「Object」ですが、略して「O」ともいいます。

補語(Complement)

主語について説明する語を補語といい、英文の中で「主語」とイコールになります。

名詞や形容詞が補語になります。
 

補語は英語で「Complement」といいますが、略して「C」ともいいます。
 

文の構成要素を説明する修飾語

修飾語とは名詞や動詞に意味をつけ加える役割をします。

名詞を修飾するのが形容詞、動詞を修飾するのが副詞です。

形容詞と副詞と言われてもピンと来ないかもしれませんので、例文を使って簡単に解説します。
 

ちなみに修飾語は英語で「Modifier 」ですが、略して「M」ともいいます。

形容詞の例文

形容詞とは名詞を修飾します(名詞に意味をつけ加えます)

例えば「猫」だけでも成り立ちますが、「かわいい」という修飾語をつけて「かわいい猫」にするとより詳しい内容になりますよね。

こんな感じで「大きい犬」の「大きい」、「小さい子供」の「小さい」、「きれいな女性」の「きれい」、「背の高い男性」の「背の高い」が形容詞になります。
 

形容詞は英語で「Adjective 」です。

副詞の例文

副詞とは動詞を修飾します(動詞に意味をつけ加えます)

例えば「速く走る」の「速く」、「ゆっくり歩く」の「ゆっくり」、「楽しそうに歌っている」の「楽しそうに」が副詞になります。
 

副詞は英語で「Adverb 」です。

英語の順番

最後まで聞かないとわからない日本語と違って、英語は「伝えたいこと」から先に言います。

「伝えたいこと」を言った後に、補足情報をつけ足していくイメージですね。

ここからは、日本語と英語の例文を使いながら解説していきます。
 

日本語と英語の構成要素の順番はこちら。

  • 日本語:「主語」+「目的語や補語」+「動詞」
  • 英語:「主語」+「動詞」+「目的語や補語」

例文を見ていきましょう。
 

例文 1

私は本を買った
「私は」が主語、「本を」が目的語、「買った」が動詞です。

I bought a book.
「I」が主語、「bought」が動詞、「a book」が目的語です。
 

例文 2

彼は日本人です
「彼は」が主語、「日本人」が補語、「です」が動詞です。

He is Japanese.
「He」が主語、「am」が動詞、「Japanese」が補語です。
 
 

例文のように短い文だとそれほど違いがありませんが、文が長くなると日本語と英語の違いがはっきり出てきます。
 

英語の文の種類

英語の文の種類は4つあります。

  • 平叙文
  • 疑問文
  • 命令文
  • 感嘆文

この4つの文の種類について解説していきますね。

平叙文

平叙文は「へいじょぶん」と読みます。
 

「肯定文と否定文は聞いたことがあるけど、平叙文は聞いたことがない」

「平叙文って肯定文のことだよね?」

という人も多いと思います。
 

この平叙文は文の終わりにピリオドがつき、これから解説する疑問文でもなく、命令文でもなく、感嘆文ではない文のことを言います。

こうを考えると残りは肯定文と否定文ですね。

ということで、平叙文とは肯定文と否定文のことを言うんです。

疑問文

疑問文には2つあります。

まずは「Yes」か「No」の答えを求める「Yes/No疑問文」です。

これはbe動詞の場合はbe動詞を文頭に移動して最後に「?」をつけ、一般動詞なら「Do」「Does」「Did」を文頭につけて最後に「?」をつける疑問文です。
 

もう一つは、疑問詞です。

  • What:なに
  • Who:だれ
  • When:いつ
  • Why:なぜ
  • Where:どこ
  • Which:どちら
  • How:どのように

これらの疑問詞は「Yes」か「No」で答えることができず、具体的な内容で答える必要があります。

命令文

命令文はその名の通り、「~しなさい」というような相手に命令や強くお願いするときに使う文です。

主語を省き、動詞の原形で始めます。

「Don’t」を文頭につけると「~しないで」と強い否定の文になります。

感嘆文

感嘆分は驚いたとき、強い印象を受けたときに使う文です。

日本語だと「この料理はなんておいしいんでしょう!」「あの人はなんてサッカーがうまいんでしょう!」といった感じです。

HowやWhatで文を始め、次に形容詞や副詞が続き、最後は「!」で終わります。
 

最初からすべての使い方を覚える必要はありません。

ただ「こういった文の種類がある」ということを覚えておくと、今後の英文法の勉強がしやすくなりますよ。

 
 

今回は英語における文の構成要素と文の種類を解説しました。
 

英語の文は4つの構成要素から成り立っていましたね。

  • 主語(Subject)
  • 動詞(Verb)
  • 目的語(Object)
  • 補語(Complement)

 

英語は「主語」+「動詞」+「目的語や補語」の順番になり、先に「伝えたいこと」を話す用になっています。
 

文の種類は4つあります。

  • 平叙文
  • 疑問文
  • 命令文
  • 感嘆文

まだ勉強していない英文があると拒否反応を起こしてしまう人もいるので、このページではできるだけ日本語を使って解説しました。